映画ターミネーター:ジェニシスを観たので感想・レビュー
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最終更新日:2016/09/09
映画
デデンデンデデン!
こんにちは、ヨッシーです。
冒頭の音楽でおなじみの映画といえば「ターミネーター」ですが、そのリブート作品「ターミネーター:ジェニシス」が公開されています。
ターミネーター世代ど真ん中の私としては、これは絶対に見なくてはいけないと思いながら、今か今かと待ち望んでしました。
そんなターミネーター:ジェニシスを映画館へ観に行ってきたので、今回はその感想について書きたいと思います。
※この先、盛大にネタバレを含むので、未視聴でこれから観る予定の方は読まないことをおすすめします。
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ターミネーター:ジェニシスのレビュー
良い意味で予想を裏切ってくれた
今回の、ターミネーターリブート作品は、良い意味で予想を裏切ってくれた作品だと思いました。
実は、観る前に「もしかして中途半端な作品になるのでは…」という予想をしていました。予想というよりは不安といった感じでしょうか。
リブート作品にありがちな、本筋を残して着色するどころか、ただ俳優を変えただけのような作品になることを恐れていたんです。
ターミネーターは、アクション映画としてはストーリーも肉厚で、結構好きな作品ということもあり、そんな展開だけは勘弁してほしいと思っていました。
ですが、実際に観るとそんなことは無く、リブートとしてもアクション映画としても成功したなという印象を受けることに。
サラ・コナーとジョン・コナーの関係、そしてカイル・リースの存在、T−800とサラの関係性など、時間軸をズラして違うのものにしたのがリブート成功のカギかなと感じました。
気づいてみれば、本筋の部分で強く残っていたのはスカイネットが人類の敵になるという部分くらいじゃないでしょうか。
それもそのはずで、二つの未来からターミネーターが送り込まれてきた時点で、すでに本作ではなかった時間軸のねじれが生まれているわけですからね。
その設定が出てきた時点で、あとは好き放題やれるわけなので、そのシーンを始めに持ってきて違う時代・作品に来たということを知らしめたのも、わかりやすくてよかったです。
オマージュがてんこ盛り
ただ、リブート作品として全く過去の作品に触れていないわけではなく、おそらく原作をリスペクトしたのであろうオマージュシーンが、数多く含まれていたのもよかったです。
これは、原作のど真ん中世代にとってはたまらないサービスで、私は映画館でオマージュシーンを観るたびに目頭が熱くなりそうになりました。
「I’ll be back」の名言はもちろん、初めてT−800(敵)が登場するシーンなんか、ターミネーター2の登場シーンとほぼ同じでしたし。
それに、T−1000がカイルに化けてサラを騙そうとするシーンなんかも、2のオマージュでしょう。
もちろん、それ以外にも細かいオマージュがとにかくてんこ盛りで、原作世代の人からするとずっと興奮しっぱなしだと思います。
ただ、そんな中1つ残念だったのが、T−1000を銃で初めて撃つシーンでT−1000が「チッチッチ」と効かないぜ的な反応をしなかった部分です。
あそこはかなり印象的なシーンだったので、できれば再現してほしかったのですが、それは叶いませんでした。
でも、それ以外のオマージュは本当に満足できる盛り込み方だったので、ターミネーター1、2世代の方には特に映画館で観て欲しいです。
スリリング感は薄くなっていた
今作で、あえて物足りなかった部分をあげるとなると、それはスリリング感がかなり薄かったことです。
正直、ハラハラといったイメージは本当になくて、「多分大丈夫だろう」という気持ちでずっと観ていました。
原作でT−1000が出てきたときの、あの圧倒的な強さからくる絶望感・恐怖感といったものは、今作にはほとんどなく、むしろ咬ませ犬的なポジションくらいの感じです。
おそらく、ジョン・コナーが新たなターミネーターとなって出てくるので、それに合わせたのでしょうけれど、その新型ターミネーターもそこまで強くなかったです。
というよりも、新型ターミネーターなんかMRIに引き止められていましたし(笑)
なので、ハラハラというよりは、むしろちょっと明るい感じの印象すら受けました。
ただ、原作ではなくてリブートという視点で観ると、この変更も良かったのかなと。
そうでないと、やはり原作とずっと比べてしまう人もいるでしょうから、そういうものからの脱却としてどこか倒せそうな雰囲気のターミネーターというのも悪くないと思います。
その代わりドラマ性が増している
そんなスリリング感がなくなった代わりに、今作ではドラマ性がかなり高くなっていると感じました。
2でもジョンとT−800のドラマ性はあったりもしたのですが、今作ではその部分がより濃く描かれています。
というより、T−800に心が芽生えていたのですからそれも納得です。
T−800が、カイルとサラが未来へタイムスリップする際に1人寂しそうにするシーンや、タイムスリップしていた間に基地に貼ってあったサラとの写真やサラが書いた絵など、人間くさい行動が多く描かれていました。
これは、ターミネーターが心を持ち始めたという伏線で、最後にジョンをT−800が巻き添えにするシーンで「俺のサラを守ってくれ」と言っていたので、これは完全に心を持っている証拠です。
この点に関して、今まではあくまでも心を持たないプログラムのみで動く機械だったイメージをガラッと変えたので、今後続編が出る際に今までにない展開を見せてくれるのではと期待できます。
まとめ
最後にまとめとして、今作の評価を点数で表すとしたら100点です。
オマージュで懐かしい気持ちにさせてくれましたし、かと言ってきちんと別のリブート作品として完成させていたので、本当に良かったと思います。
とにかく「1」では、ファンサービスと新始動に向けた序章を見せられたといった感じです。
「1」であらかた過去への敬意は払ったので、「2」では本当の意味でのターミネーター新章が始まるぞと言われているような気がしました。
エンディングでは、スカイネットがまだ生きている描写もありましたし、サラの肩に注入されたナノサイズのターミネーターも気になります。
もしかすると、2ではサラが新たな敵になったりするのかも?そんな推測をしながら、自作を楽しみに待ちたいと思います。
アクションシーンには触れませんでしたが、アクションシーンもCGエフェクトや爆破などを多用しているので、とにかく迫力満点です。
これは映画館で観た方が100倍面白いだろうなと感じました。なので、気になる方はぜひ映画館で観ることをおすすめします。
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